アロイ加工
特殊用途の代表であるニッケルアロイ。航空産業~光通信など広範囲な特殊用途へ。
出荷量から見たニッケルを含む合金の代表例は各種SUS合金ですが、
本稿ではニッケル比率の高い素材で当社への引き合いが多いニッケル合金を紹介いたします。
ニッケル合金の特性
ハステロイC22
Ni-Cr-Mo 合金の中でも全般的に優れた耐食性を有している。
還元性や酸化性の腐食環境に対して極めて優れた耐食性を持ち、還元・酸化が繰り返される用途に使用される。
インコロイA286
時効硬化性の鉄-ニッケル-クロム合金は高い強度および700度(華氏1,290度)までの温度において
優れた耐食性が要求される場合の用途向けに素材。
パーマロイ:Ni42-Fe
軟磁性材料の中で特に高透磁率材料とされるものの代表で、磁区が極めて動きやすい構造をしていることが最大の特徴です。
【参考】パーメンジュール(パーメンダー)
Co 50%, Fe 50%からなるコバルト合金。パーマロイに比しFeにCoを添加することで飽和磁束密度を高めた材料。
実用化された軟磁性材料の中で最大の飽和磁束密度を持つ。
インバー(スーパーインバー):Fe-36Ni(31Ni-5Co-Fe)
低熱膨張金属の代表。コバルトを5%添加することで常温付近での熱膨張計数を更に抑えたスーパーインバーがある。
コバール(KOVAL):Fe-Ni29-Co17
低熱膨張金属の一種でその膨張係数が硬質ガラスに近いので、硬質ガラス、セラミック封着用、電子管、電子部品などで接合部材として使用されています。
主な材質
ハステロイ
インコロイ
パーマロイ
インバー
コバール(KOVAL) 等
主な加工技術
マシニングセンター加工
NC旋盤加工
ワイヤー放電加工
ニッケル合金=難削材
ニッケル合金は難削材の代表と言われます。 耐熱性から刃物周速が実質は「0」であるドリルやボールエンドミルの先端が摩耗(溶損)しやすく 硬さ、粘さ、熱伝導率の悪さからも刃物の摩耗が大きい素材が多いようです。 ニッケル合金の切削を簡単とは言いません。 材料の入手性も総じて悪く、高価なものばかりです。 刃物選択、加工条件の探索、加工方法の研鑚など地道な知見を用い お客様のご要望にお応えいたします。
所有設備
マシニングセンター(横型) 牧野フライス製作所 a51nx 560×640×640 (20000rpm) 1台
マシニングセンター(横型) 牧野フライス製作所 a51 560×560×600 (20000rpm) 2台
マシニングセンター(横型) 森精機製作所 NH4000 560×560×630 (14000rpm) 1台
マシニングセンター(横型) 森精機製作所 SH50 560×560×630 (14000rpm) 1台
マシニングセンター(立形) 森精機製作所 SV400 600×430×460 (12000rpm) 1台
マシニングセンター(立形) 森精機製作所 SV503 800×510×510 (10000rpm) 5軸 1台
マシニングセンター(立形) 森精機製作所 SV503B 1020×510×510 (10000rpm) 1台
マシニングセンター(立形) 森精機製作所 NV4000 600×400×400 (12000rpm) 5軸 3台
NC自動旋盤 森精機製作所 ZL-15S φ40×100 2台
NC自動旋盤 森精機製作所 SL-15 φ32×525 3台
NC自動旋盤 スター精密 VNC-20 φ20×140 2台
NC旋盤 森精機製作所 SL-15 φ160×525 5台
NC旋盤 森精機製作所 SL-20 φ210×520 1台
NC旋盤 森精機製作所 SL-300A φ420×718 1台 他